大谷資料館へいざない

先週茨城栃木へ一泊二日で出かけて来て何もかも完璧な旅で大満足で帰ってきたのですが、その中でも満足度が高かった大谷資料館をフィーチャリングしておきたいので書き残します。

資料館とは何の?と知らないと思うでしょうが、大谷石の採掘場です。ちなみに「おおたに」ではなく「おおや」と読むようです。「おおたに」でナビを検索してても出てこないはずでした。

大谷資料館

 

元々生まれた時から東京にいるわけではないので、北関東及び東北地方にあまり詳しくはない方だとは思いますがそれでも47都道府県制覇まであと1県となりそれなりに旅してる方だとは思う自分でも知らなかった大谷資料館。

おおまかなことしか決めておらず細かい行先は出発直前までアバウトなままだったのですが、出発2日前にMちゃんから「こんなとこがあるから寄ってみない?」と言われ、おおこれは面白そうだと旅のラストに行ってまいりました。

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大谷の町が近づいてくるとこんな奇岩が現れてきます。

これは駐車場に車を止めて建物の入り口前辺りの光景。到着してみると静かな街に来た最初の印象とは打って変わって結構な来場者の数にびっくりでした。大型バスも止まってる。え、ここはみんな知ってて当然レベル?知らない方がおかしいのかしら?とかいろいろ半信半疑になりながら入場。

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建物に入って見学料700円を払うと中へ入れます。

階段を降りますが、降りる手前にまず歴代の資料等を展示する部屋、そして今までMVや映画等に撮影された経歴が一覧になって展示。山涼ちゃんの『暗殺教室』もありました。映画のどのシーンだったか全然覚えてませんがw

しかしこの撮影使用が中に降りてから知るけど想像以上に推してたw

 

狭い階段を下りて行きます。まさか帰って来て日記に残そうとも予想してなかったのでここらへんの写真を撮ってなかったのが悔やまれます。階段は本当に一段降りるごとに、とは言わないけど五段降りるごとに1℃気温が下がって行くくらいの勢いでひんやりとしていきました。夏でも10℃くらいのようです。ブランケットの貸し出しもしていたくらいでした。

 

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これが地下に降りたファーストシーン。この光景だけでもう一気にテンションが上がりましたw

石って山を側から切り崩して行くものだとばかり思っていましたが、こうやって地下を掘り進めてくり抜くように掘るのですね。

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オブジェもいくつか。これは假屋崎さんが作ったやつだったかな。

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これが歴代撮影に使われたMVや映画等の紹介ギャラリーw結構数があって驚きました。三代目やB'zのMVもありました。

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外へ搬出する経路でしょうかね、光が入って来る場所もありました。

中は想像以上に広くて、全体図を見ると公開されてる範囲よりも非公開の範囲の方がはるかに広く、内部はまだまだ広いのが分かりました。

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外にはROCKSIDE MARKETと言う新しいこじゃれたカフェも出来てて施設としてはまだまだ力を入れて行きたい様子が伝わってきました。ほんと私が知らないだけだったとは思いますが、知ってる人は知ってるんでしょうが、こんなに見応えのある施設もっと宣伝すればいいのになーと思ったので簡単ではありますが書き残しておきます。

興味を持たれたなら是非。

 

 

 

映画『ヒメアノ~ル』感想

感想を思う存分書きたいがためにブログも新設してNEWS復活秩父宮以来4年ぶり(多分)の長文チャレンジです。

 

ネタバレは無しのつもりです。

ネタバレなしでどこまで書けるか。書きすぎてたらごめんなさい。

 

 

この映画の感想を書こうとしたら、私がV6のFCに入ったところあたりから話を始めたくなりますがそこから書くと3日くらいかかるのでそこはざっくり省略します。

知らないところから飛んできた方に簡単に自己紹介しますと、割と事務所担寄りのV6なら剛君好きだけど生粋のJr.担とでも申しましょうか。そんなスタンスの人間が書いていると思いながら読んでいただけると分かりやすいかと。

 

さて、舞台挨拶の申し込みも寸前まで忘れておりギリ申し込んで見事に当選しましたので、初日舞台挨拶六本木まで行ってきました。

原作は未読。マンガは今は基本的にもう読まないのでこの原作に限らず最近のマンガの実写化と呼ばれるものの原作はほぼ知らないです。映画化に関しても「ああ、なんか剛君映画主演するんだね。」くらいでしたが、何かの映画を観に行った時に開始前の宣伝でトレイラーを観て「わぁ、面白そう。」と思った記憶はありました。

そして思い出して当選していざ観に行く段階になったら、「なんかグロいらしいよ?」と言う噂が聞こえてきて。「え、そうなの?そんなに?」と。幸いグロいの怖いのエグいのはさほど苦手ではないため(かと言って積極的に好きなわけでもないですが)若干の気合いを入れるくらいで向かいました。

 

剛君にはずっと「仔犬を蹴り上げて踏み潰す」役をやって欲しいと願ってました。あくまで例えですが。蓋を開けたら仔犬を蹴り上げるどころではありませんでした。むしろ仔犬は蹴り上げなかった。そしてそこには森田剛はおらず森田正一がいました。

 

「楽しかった」とか「面白かった」とかそんな感想はとても言えないです。「観て観て、オススメ~」とかそんな軽々しいことも決して言えないです。強いて言えばなんですかね、月並みですが「剛君がすごかった」ですかね。いや剛君の演技は月並みではないですが。とりあえず2016年残りもう映画観に行かなくてもいいくらいです。(いや観ますがw)観終わってお腹いっぱい胸いっぱいでした。疲れもありましたがどっぷりとした疲れにも感じられたような、だけど心地良い疲れでもあったようなそんな感じです。

 

途中で息苦しくなったらどうしようかと普段買わない飲み物もちゃんと買ってスタンバイしてましたが、そこまで気持ち悪くはなりません。(自分比)それどころか「ああ、観てよかった。」と言う気持ちで満たされました。観たことに後悔なんぞ微塵も無い、これぞ待ってた森田剛でした。

 

映画館で映画を観ると、終わった瞬間「あー、面白かった」とか「あー、映画館で観るほどじゃなかったなー。」とか「あー、金返せー。」とかまあいろんな感想に満たされて帰って行くと思うのですが、この映画は終わった瞬間なんというのでしょう、本当に言葉が出ないと言うか、だけど場内の空気がものすごい一体感で満たされてるのが伝わってきて、それは決してこれから剛君たち出演者が出てくるというご褒美的なものに期待する空気ではなく、映画に対する余韻への一体感だったと思います。

 

前情報はほぼ無かったので、ラストがどんなんとか知りもしなかったのですが、気づいたら涙がぼろぼろとこぼれて泣いてました。最後の最後に一気に来たので「へ、泣いていい映画なん?」と泣く以前に疑問符が舞ったんですが(こういうところが素直ではないw)、周りからすすり泣きの声が聞こえてくるのが分かって、ああ泣いていいラストなんだと安心できたと言うか、あまり映画館で泣くと言う経験がなかったもんで気恥ずかしさの方が先に立ったんですかね、ちょっととまどいました。

 

 なんというか、せっかくここまでの映画なのでもっと突き放すと言うか、絶望だけで終わると言うか、媚びてるわけではないのだけど、観てる人を一方的に置き去りにするくらいの終わり方にしてこそかなとも思ってたんですが、最後の一片にどこか森田剛と言う優しいところを残したのかもしれません。しれません、というかそれは全く同じではないけども似たようなことを監督が自ら上映後に言ってたんですが。でも監督がそのことを教えてくれる前、観終わった瞬間にそれは感じ取れました。小粋な計らいとでも言うのでしょうか。多少の甘美さが漂うような空気でした。

 

観終わった瞬間は「これは二度観るなんてほんと剛君のファンでもツラいだろうし、1回観れれば十分だわ。」と思ってたんですが、結局2日経った今でも頭から離れずこうやって感想をしたため、次いつまた観に行こうかと思ってます。

 

以前から「森田剛藤井フミヤだけは身長が何センチだろうがそんなことどうでもいい」と言い続けてますが、本当に剛君はまたもや身長が何センチだろうがそんなことはどうでもいいと感じられる作品でした。長身で無ければ相手役も回って来にくい昨今の芸能界で、日本アカデミー賞を獲って長身の俳優たちと並ぼうものなら公開処刑と罵られる(いつ俺が長身小顔で生きてるフリしたよおおお俺はずっとただのちっさいおっさんだよおおおとニノの叫び声が聞こえて来そうだった、おっと話がずれた)昨今の芸能界で163センチの俳優が主役クラスで生き残ると言うのは簡単ではないことでしょう。舞台挨拶でムロさんも「現在のこの芸能界でチビ3人で頑張った映画です。」と言っておられましたがw味のある名バイプレイヤーならともかく立派な主役、しかもアクションやバイオレンス満載で立ち向かっていかないといけない役であれば見栄えも必要になってくるでしょう。だけどそんな見栄えは剛君には必要無かった。むしろこの映画ではそんな力も無い体が大きくも無い一人の小さな男がサイコキラーとなって人を殺めることに手をかけ続けて行く様が見事に描かれています。筋肉ムキムキの殺人鬼ではない、一見弱々しいふつうの人間にしか見えない人が演じるからこそリアリティが増して見えるのだと思います。剛君にはもはや大きさも、かと言って小ささも関係ない、森田剛と言う演じる人間が身一つで与えられた板の上で戦ってるのでしょう。

 

バイオレンス映画や性的描写の多い映画、又は猟奇的な映画(や舞台)等いわゆる皆さんが苦手とするカテゴリーの映画は私も好き好んで観る方ではないのですが、好き好んで観る以前にまずは「何故こういう映画をわざわざ作るのだろう」とそっちに疑問が今までわいてくる方だったのですが、描写の限界にチャレンジするわけではないけれど、何かこう余ってくすぶっているどこにもぶつけようの無いエネルギーと言うものをこういう表現で表わして世にリリースすることも人間が残していく仕事の一つなのかなと感じるようになりました。R15指定になって観る範囲が限られようとも、テレビで放送できなくても、表現の限界へ挑戦して行かないとその先のものも生まれないのかもしれません。監督のその白羽の矢が森田剛に立ったのならそれは喜ばしいことです。

 

剛君は「これがダークヒーローとして描かれてたりしたらこの役は引き受けなかった」とあさイチで言っていました。救いようのある殺人鬼などであったら引き受けなかったのでしょう。この映画の言いたかったことは?みたいな質問も見受けられますが、もしかしたらそんなものはなんだっていいのかもしれません。森田剛は一人のクズをとことん演じたかったのかもしれません。

 

(だがしかしラストはクズとしてだけでは終わらなかったから、この映画の賛否あるところかもしれませんが。)

 

細かい描写や知りたい描写が描かれてなくて気になったり、もっとエンタメ性が高くてもよかったんじゃとか、両手を挙げて喜べず引っ掛かるところも残るのですが、それは割と100あるうちの2%くらいの比重な気もします。つまりは気にしなくてもいいということです。そう言ったマイナスポイントもあるのだけど気にならない出来でした。圧倒されるところが多すぎて。

 

上映館数もあまり多くなく、描写内容に二の足を踏む方も多いかと思いますが、是非!と決して言い切れませんが、(最初に書いたように気軽にオススメなんて決してできません)だけどとにかく感想を語りたい私のためにどうぞ皆さん観てくださいw私と一緒に感想を語りましょうw(私のTLでこの映画を観た人がまだ2人しかいませんw

 

また新しい扉を開いた剛君のそのまた次の新しい扉が開かれる日を早々と期待しています。公開おめでとうございました。